昨日からNHK(総合)で「大地の子」の再放送が始まった。
私はこれで何度か泣いた。
私の戸籍謄本を見ると私の父の項目には
「昭和拾四年8月7日満州国奉天省撫順市で出生~」とある。
あの時代には多くの日本人が中国に送り込まれたのだ。満州開拓団として。
私は根っからの戦争否定論者である。イラク戦争の時、反戦デモに参加した事もある。
父も母も戦争の被害者だった。
戦争とは悲劇しか生まない、希望すら残らない災厄ばかり詰まった開けてははならない箱である。
「大地の子」に登場する辛酸を舐め非業に倒れた多くの日本人。父もああいう人生を歩んでいたかもしれない。
私は中国で生まれ、中国人ながら悪しきリーベンレンの血をひく子としていじめられながら育ったかもしれない。
私は大地の子です、
といった陸一心の心の叫びを聞くたびに、
奇跡的に日本人でいる自分の境遇を想い
日本人としての殻を捨て大地に住まう人間として戦争をこの世から無くすよう、何かしら自分に出来る事をしなくてはいけない、
という思いに駆られるのである。
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