政府と自民党が『戦争法案』を急いで採決しようと躍起になっています。
国会前の盛り上がりを見ていると、時間が経てば経つほど反対の盛り上がりが大きくなることを恐れたのでしょう。「時間をかけて、丁寧に説明」と言ってたような気がしますが、気のせいですかね。
一方、反対の立場をとる野党は、国会の一部を占拠して国会運営そのものを妨げようとしています。ですが、果たしてこれは共感を得るのでしょうか。
少なくとも国民の多数はこの「戦争法案」そのものは積極的に支持をしていません。
これは、マスコミ各社の世論調査で明らかです。
ですが、国会の主役は議員で、その議員の多数派は衆議院も参議院も与党自民党です。
これを決めたのは、積極的に選挙に向かった人々と、選挙を放棄した人々、です。
国会の決定は、最終的には国民の責任に帰するもので、それを「占拠」とか、採決をむりやり妨害して阻止することは、野党のためにはならないと思うのです。
仮に自分が信じる正義が多数派で、多数決で採決する際に少数派の人々が、力でこれを阻止したら(実際には出来ませんが)、議席の多数は何の意味があるのか、ということになります。
仮に、この力による妨害活動がアピールのためとしても、あまり利口な方法とは感じません。
アピールは別な方法で行うべきです。
国会内で座り込みをしたり、委員長の発言を止めるためにマイクを奪うというような子供じみた、共感とは程遠いことするよりも、せっかく国民の多くが積極的に支持していないことが分かっているのだから、これを大きな波に変えることのほうが、長い眼で見たときに利があるように思うのです。。。。
生ぬるいんですかね。
政府や自民党の意図は明らかなほどに分かっています。
日本人は積極的な反対をしない間に物事が決まってしまうと、賛成ではなくても「お上の決めたこと」には渋々ながらも従う、という国民性があります。
これは、反対の声を上げないだけで、「支持している」とは全く異なるのですが、世間的に見たら、世界的に見たら、これは賛成し支持しているのと全く同じです。
積極的な支持と消極的な反対は、結果から見れば同じこと。
消極的な反対が、時間を追うごとに積極的な反対に変わる前に物事を決しておきたい、というのが不安倍増君の本音じゃないでしょうか。
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