2017年1月24日火曜日

刮目してみよ

刮目してみよ by蒙ちゃん(出典 三国志演義)

今朝は寒かったです。気温マイナス3.5℃とか。冗談きつい。
明朝はさらに気温が下がるらしい。
鳥取の山奥では、大雪の影響で車が100台以上も立ち往生したらしいです。
松江とか智津町(その山奥のニュースの舞台)では、この1日で平年の100倍も雪が降ったといいます。
そんなに短期間にどかっときたら、さすがに立ち往生もするでしょうねえ。
毎度いいますが、何遍でも言いますが、明日30℃を越える夏日になって欲しい(w
夏、サイコーッ!

閑話休題。

この年末年始のエコノミックニュースの見出しには、

「半導体市場は成長加速、中国企業が台頭へ」
「半導体市場は堅調に推移、大型M&Aが続く」

と続き、そして先日には
「2015年の半導体デバイス市場は26兆1,470億円 2020年には28兆9,127億円に拡大」
という記事が出ていました。
仕事柄、この手のニュースは気になります。


実際、半導体業界はこの1年、非常に良い景況感が続いていると思います。
昨年、某メモリーメーカーは、恐ろしいほど、かなりの投資をしてました。
ただ、もしかしたら遅まきながらの投資だったのかもしれません。
このメモリーメーカーのシェアはやや下落傾向でした。
投資拡大はメモリーメーカーだけではありませんでした。

さて、最初の見出しのニュースの中に、
「2017年以降に動きが注目されているのが、中国の動きである。」
とあります。
続いて、
「中国政府は2014年10月に、半導体産業の先端技術開発や量産工場の発展を支援する半導体産業専門の国家級金融ファンド運営会社「国家集成電路産業投資基金(ファンド)」を設立した。ファンドの運用総額は1200億元(約2兆円)規模に達しているものとみこまれる。」

確かにねえ。
中国は経済的な理由と、国防上の理由から、半導体の自給率を引き上げることを国家目標にしています。
中国と言えば財力(お金)が豊富にあるだけと思われがちですが、そうではないと思います。
活発であけすけな引き抜きもしてますが、そうでなくても優秀な人材も多いです。
(変な人もそれ以上に多いんですけど。)
技術力でもここ数年で世界をリードし始めるでしょう。
最近の中華スマホは性能が良く、かつ価格がリーズナブルなために私自身関心が高いのですが、この中に入っている重要なSoCチップのデザインは、デザインバイ中国であり、その性能の躍進ぶりは目を見張るものがあります。
なかでもHuaweiの子会社HiSiliconという会社がそのひとつで、「Kirin」というSOCは世界でもトップ水準に並びつつあります。
最新のKirin960や950のデザインルールは16nmFinFETと言われています。スナドラ最新は14nmFinFETです。
(ライバルのQualcomが作るSnapdragon=龍を意識してKirin=麒麟と名づけているのです。)
ただ、まだ中国国内には14~16nmFinFETを製造できる技術を持った製造メーカーはありません。(知る限りでは)
しかし、上の記事が示すように多額の資金と豊富な人材を元に、これから積み上げていくと思われます。
今年の年末にかけて、電子デバイス技術の世界にどんな風景が広がっているのかワクワクしますが、お客さんの要求が今以上に厳しく、数も増えてくると思うと非常に恐ろしいです。

日本も負けてられませんよ。


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