2018年8月12日日曜日
うだうだしながら過ごす週末。池宮平家上巻の感想含む
この盆休みに入った感のある週末。相変わらず激しく暑いですが。夜は25度27~8度になるようです。とはいって、エアコンを使わずに済まないので、一晩中エアコン使って、朝起きてエアコン切って、午前中は窓をあけっぱにして、扇風機で室内で過ごしています。部屋の気温32.8度。湿度51%
湿度が低いから、まだ、扇風機だけでもなんとかなりますな。動き回らなければ。
掃除機をかけると、途端に汗だくになりますが。
8/12日曜で、高校野球は7日目でようやく一回戦の試合を消化し、この日から二回戦がはじまるそうです。
あいかわらず、図書館で借りた、角川 池宮彰一郎 平家(上)
を読んでいます。上巻を読み終え、
同時に借りた、剣客商売全集最終巻8巻を一気に読み終えました。
今日は朝散歩しておらず。おそらく午後図書館に本を返しに行ったついでに、図書館周りを歩いて、散歩の代わりにするつもり。今年いっぱいで閉店かもしれない、シンカムで昼餉にしましょう。
最終巻だった剣客商売の感想はあとにしましょう。一遍だけ通常の長さやや短編の物語小兵衛と白猫の関わりあいで起きた事件を描いた「おたま」と、長編が二つ。小兵衛の若いころに師匠から剣だけなく人生の支えとしても面倒を見てほしいと頼まれた門人仲間がいた。その息子に関わる事件に小兵衛が関わる「二十番切り」。そして最終、「浮沈」これも、小兵衛がかつて斬りあって殺したおとこの息子に偶然会い。この息子が関わる事件を小兵衛が関わって解決していく。
最終巻だけに、小兵衛のその後に関係する話がちょこちょこ出てきます。まだ最終巻時点で小兵衛の年齢は66くらいですが、93歳まで生きるとか、小兵衛が死ぬ前に、碁敵の町医者小川宗哲先生もこの世にいなくなっているとか、金貸し幸右衛門で小兵衛が預けられた千両を軽く超える大金は、小兵衛の門人で口入屋や仕法家をやっている駿河屋八兵衛に預けており、八兵衛はさらにこれを増やして千五百両にして、さらに利益のお金を時折、小兵衛にわたしているらしい。
小兵衛は自分が死んだ後のことを八兵衛に頼むが、なんと、八兵衛さんのほうが先に亡くなってしまうようです。
さて、この最終巻までに、鰻売りの又六さんが、手裏剣を使う、一刀流のけんの使い手でもある、女剣士、杉原秀と結婚します。秀のお腹には又六さんの子供がいるようです。そんな状況で秀は大活躍。
もう少し細かい感想は別に書きます。
ついに、剣客商売全集も最後の8巻目に到達してしまったので、図書館で、同じ棚にあった
(並びが著作者のあいうえお順なので。)平家読むことにしました。
池宮彰一郎さんの本は初めてでしたが、事件の登場人物も、行く末も、ほぼわかりきっているので、読み進むのは早い。すでに上巻の半分くらいい読んでしまいました。
池宮平家の始まりは、平治の乱。です。
上巻では半分読んだところで平治の乱がひと段落しました。
後半は、乱後、清盛の国政改革の動機説明が続きます。
後白河院は健在。彼の子供の二条天皇が、天皇親政に強い執着を見せ。後白河院はそれを許すと自分のたちばがなくなる。死を意味する、という表現で書かれています。
清盛は、保元の乱、平治の乱といった、乱が続いている世の中、また、班田制が、天皇や公家のための荘園の拡大によって破綻し、国の政治に障害を及ぼしていることを清盛が憂えて、その原因は藤原官僚群による、政治の破綻にあり、これを無くす、もしくは制御しないと、国の政は破綻すると案じています。
後半はこのくだりに多く文字を費やしています。
二条天皇が死に、その子六条に天王位が移り、
そんな中、院と二条天皇派の中でうまく立ち回って、清盛は太政大臣にまで上り詰めます。
とはいえ、上には天皇や摂関の藤原氏がいます。
最後の数ページで一気に、清盛の政治上の立場が上がりますが、後白河の企みを清盛が感じつつ、という表現があります。併せて、まさに終盤に政治改革を目指す清盛と、その子、文官肌の重盛との感覚のずれが目立ってきます。
この本が書かれたのは平成13年。西暦でいえば2001年。日経新聞紙上らしいです。
自分は通勤途上のバイク事故で腰椎の一つを粉砕骨折して、2000年夏から2001年春まで8か月入院してました。
春に小泉内閣が成立し、秋に911が起こった激動の年。
2001年の秋、しし座流星群が、非常に激しく、まさに豪雨のように、星が流れた年でもありました。
池波氏は2001年政治の変革を望みながら、この平家を書いたんでしょうか。
小泉という私は好きではありませんが強烈な政治家の登場によって、平安と違うい現代の官僚政治の打破を臨んだのでしょうか。
小泉の時代は、それでも、彼が良くも悪くも強烈な人格の政治家であったので、政治家主導で日本の政治は動いて居ました。が、所詮、自民党でいる以上は官僚からコントロールされる立場を超えることはできないのでしょう。
官僚政治を超えようとした民進党は官僚の異常な報復と反発で、世間の評判を落とし、政権を追われます。
これに調子にのったのが自民党と安倍。安倍は逆に利用して、異常な影の権力で官僚への圧力を加え、私事に利用します。第一次安倍内閣においても、したっぱに圧力を加え、ばれそうになると、農林大臣や関係者を自殺という形で口封じ。第二次でも、官僚を自殺に追い込みます。
民進党政治の反動を官僚への恐怖統治という形で利用しています。
上巻を読み終えて、清盛の人格的な魅力はあまり描かれていません。
のちに、福原京設立につながる、海に開かれた国づくりに至る、動機付けが、
このまま進むと藤原官僚群の行う政治への改革のため、となりそうですが、
そうするにはやや、偏りすぎだし、清盛の魅力を伝えきれないのではないかと心配です。
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