2015年5月25日月曜日

ギリシャ と イギリス

ただ今、EUでホットな2カ国です。

先日、ギリシャの債務問題、で取り上げました。
ギリシャは経済危機の真っ只中にあり、明日にもデフォルトしそうな雰囲気。
つい先日も、IMFに借りていたお金の返済に行き詰ってIMFに預けている緊急準備金取り崩しで債務不履行(デフォルト)回避しました。
昨日もギリシャのブチス内務相が地元テレビに、国際通貨基金(IMF)に対する債務返済の件で6月分の返済(16億ユーロ(約2140億円))は「(国庫には)存在しない。この金は支払われないだろう」と語ったとのこと。

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事の良し悪しは別にして、日本の政治家なら国内のとある府がデフォルトになりそうになっても、なし崩し的な「緊急融資」とかでデフォルトさせないでしょう。
EU、特にEU内でも発言権のあるドイツはギリシャとの経済的な結びつきが強いのですが、規律を重視する国民性もあってそういう「なしくずし」を許さない、と表立ってはギリシャへの融資に否定的です。
むしろギリシャ国内の改善(年金や国家公務員の賃金切り下げ、リストラなど)でデフォルト回避するように強く求めています。
これまでの経緯から考えるとギリシャのデフォルトとEU脱退は時間の問題で、EU内でもおりこみつつあるような感じがします。実際どうなんでしょうね。
マスコミに現れるのは単なる「鞘あて」だったりするので、じっくり見ていないと実情はわからないです。

一方、イギリス。
こちらもEU抜けるんでしょうか。
ドイツがその件で調査開始したというニュースを見ました。
日本でGWだった期間中に、英国では総選挙があり、保守党が大勝しました。
その保守党は2017年までにEU残留を問う国民投票をする、という公約を掲げていたそうです。
保守党ですよ。
その支持層を考えれば、普通「EUなんてよその国と命運を共にするような枠組みに縛られるなんて、割に合わないぜー」って思っている人たちばかりじゃないですかね?
そうなると、実質的に保守党大勝=EU離脱???

挙げた2カ国は全く正反対の意味でEUから離脱しそうですが、EUそのものの求心力や地位がどれだけ影響を受けるのか。
また、その試練をEUがどう乗り越えていくのか。
非常に興味深いです。

個人的には、「EU」という国の枠を越えた共同体の取り組みはアジアにも広がってほしいと考えているので、なんとしてもこの試練を乗り越えてほしい、と思って見守っています。










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