2017年2月12日日曜日

税金

今日は晴れました。
立春は暖かかったのですが、その後、昨日まではかなり寒く、熊本平野部でも夜に雪が降って車を白くしていました。

さて税金の話し。
ここでは前から書いていますが、日本の所得税は累進率の強化と所得税0%の導入をしたほうがいいと思っています。消費税のような間接税の検討はその後でも良いでしょう。
もしくは贅沢品税のようなものはあってもいいと思いますが。
しかし、財務官僚は何故か累進率の強化には消極的です。彼らの頭には、搾取することと分配すること、という単純な方程式しかないからだと推察しています。

さて、日本の税金はこんな感じです。表は全て財務相HPからぱくってきました。(2017年2月現在)
全ての表はクリックすれば拡大されます。



700万円の給与所得の場合、229万円の所得税がかかります。率にすると32.7%です。
自分の年間所得は700万よりちょっと少ないですが、まあ率としては同じくらい引かれています。
ただ、実際にはいろんな控除があり、所得額から控除を引いた額に応じた税率がかかるのが現実です。
いわゆる課税所得、というものです。フローチャートになったものが下の表です。




昨年熊本では地震があり、被害に遭われた方が大勢いますが、そういう方のために、「雑損控除」というものがあるようです。表の真ん中、課税所得の上に①雑損控除、とあるのがそれです。
この他にも②所得控除として扶養控除とか医療保険料控除、寄付金控除などがあります。


さて、日本は少子高齢化です。おまけに大変に高福祉な政策を取っています。
世界の先進国と比べて、こういった社会福祉にかかるコストは尋常ではありません。
だから、世界と比べても税金は多少高めでも仕方ないとは思います。
で、比べてみると、先進国と比較的横並びです(下表)




ドイツやフランスでは最低税率が0%です。
日本の最高税率45%はいくらなんでも低すぎでしょう。
ちなみに、今から30~40年前までは最高税率70%でした。地方税とあわせると90%くらい税金を取ってました。(お金持ちから)





子供の貧困とか、すこし前まではそんな言葉、ありませんでした。言われ始めたのはここ数年~十年くらいのことです。
デフレが進み、消費税があがり、賃金は増えないのに(増えても雀の涙程度)、必要なものの金額が上がっています。
原油価格なんて30年前は20ドルしなかったのに、今では50ドルを超えています。
海外に行くと分かりますが、特に日本は生活に必要な最低限のものにかかるコストが高いです。
その分、生産性が高ければいいのですが、伝統とか匠とかをありがたがって、生産性を重視してきませんでした。生産性を上げない分、品質を上げれば価値に見合う収入になる、という理屈です。
高齢化が進む今、そんなこと言ってられるのか、甚だ疑問です。
生産性を上げられない国民性はほっといても、富の再分配に関しては改善可能です。
中間層から下層を富ませないと、間接税はただの重税でしかありません。
税金の不公平感は社会不安を招きます。
高所得層はお金を使わないから、富の循環への寄与度はほとんど期待できません。
お金は回ってナンボのものです。循環させたい(つまり景気を上げたい)のならば、再分配の強化は必須です。財務官僚はその辺が分かってない。薄く広く搾取すること(これは確かに確実に税収が見込める)しか頭にない。
アホ首相や自民党に望むべくもありませんが、今静かに進行している貧富の2極化は直ちに改めないと、先送りすればするほど、改める際の痛みが大きくなりやりにくくなると思うのですがね。

そういえば先日、アホ首相がトランプに会った際に、自分の姓とリンカーンの通称(エイブ:Abe)が同じだ、といったとか、言わなかったとか。・・・アホ過ぎて悲しくなる。

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