2014年12月25日木曜日

長期金利

12月25日に過去最低を更新したそうです。


10年物長期国債金利=0.31%
金利が下がると言うことは国債価格自体が上がっていることと同意なのですが、先物価格は147円台後半を推移しています。
黒田バズーカで「日銀」という国債の買い手がいるため、売り側が待っていれば国債市場は品薄になり価格はあがります。イコール金利は下がります。
実際にはそう単純にはならない場合も多いのですが、現時点では日銀が強力な「買い」姿勢を見せているため、不思議なバランスで国債の価格は上がっています。


普通どこの国でも国債(ソブリン)はその発行国の経済の状態を示すバロメーターです。
どこそこの国が経済危機を迎えた、と言うニュースが出たときにはその国の国債価格は下がり=金利は上昇します。
さて日本は、ロシアと同じく国の通貨価値は下落中、2014年の成長率もマイナス、いいところがありません。
国の借金は国民一人当たり800万円を超え、2015年3月末には1144兆円に達すると見られています。












少子高齢化が進み、老人比率が高まり、これを養うためのコストや、高度成長期に進められた社会インフラの寿命問題もあり、社会を維持するコストは増大する一方です。経済的にも社会的にも閉塞している状況。そして、先進国の中では基本的に自然災害の多い国です。
近隣諸国との外交関係もうまく行っておらず、というより政治的にははっきりと悪化しており、これに対する余計な費用さえ現政権は支出しようと考えています。



はて、日本の国債持ってて本当に大丈夫?って状況。
特に安倍政権になって悪化の流れを加速こそしても、その先の光明を見つけきらんですね。
不思議なバランスと書いたのはそんな状況でも金利は低いまま、国債価格は高止まったままなことを言いました。
このバランスが崩れると、つまり金利が上がれば国の財政に占める借金の金利払い額は飛躍的に増大します。少しくらい景気がよくなって税収が上がってたところで、そして少しくらい消費税を上げたところで、焼け石に水です。高転びに転げ落ちることでしょう。
人為的な雰囲気が感じられた先日のルーブル暴落なんて目じゃありませんよ。





さて、こんな状態なので税金が上がるのは必然だと思います。
そしてある時、「破綻」と言う文字が見えても日本人は、高額な税金と激しいインフレがあっても、苦しいままでこのまま耐えていくような気がします。(内部暴発の恐れがなくもないけど、どうだろう)
だけど、変える時に変えないと、ただ耐えるだけでは、苦しい以上の悲惨な場面が待っていのではないだろうか。
第2次世界大戦末期の日本が防衛に必死だった離島、ガダルカナル島やサイパン島のような状況になりはしないか、そんな風に考えたりします。


http://www.mof.go.jp/budget/fiscal_condition/related_data/sy014_26_10.pdf


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