颱風が近づいいちょりますね。東海、近畿以東は大雨に警戒、だそうです。
九州・熊本の今朝は予想外の快晴でした。日中は雲がやや多いときもありましたが、まぁいい天気だったんじゃないですかねえ。
先週の週間予報では今週いっぱいぐずつく感じの予報でした。
秋の空はなかなかてごわいですね。
さて、閑話休題、表題の話題。
ロゼッタストーン(レプリカ)
大英博物館といえば、真っ先に思い浮かべるのはロゼッタストーン。
そして、(他国の貴重な遺物や美術品を奪って飾っている、という意味での)泥棒博物館。
欧米諸国で植民地を持った国は数多くありますが、イギリスはそれらの国々の中でもやや特殊じゃないかと個人的には思っています。
イギリス人の巧妙な植民地政策(分割統治)は最たるものですが、イギリス人の植民地への溶け込み方や植民地を持つ帝国の支配層が抱きがちな領土欲が非常に薄かった点が挙げられると思います。
前述のイギリス人の植民地への溶け込み方が尋常ではなかったことに通じるのですが、支配地域の文化に対して比較的公平な眼を持っていた(自国の文化を押し付けることがほとんどなかった)ことは、大英博物館の今の姿を考える上で重要じゃないかと思っています。
さてそんな大英博物館の貴重な収蔵品が、この夏、国博に来ていました。
「大英博物館展 100のモノが語る世界の歴史」
自分が訪れたのは最終日の前日。
夏休みも終わり人出は少なかろうと踏んだのですが、とんだ見込み違いでした。
駐車場待ちの車の列から開放され、ようやくの思いで中に入るとこれまた大勢の観衆、、、
人波に揉まれながらも、非常に興味深い遺物の数々を堪能してきました。
展示は世界の歴史の時代を追うように並べてあり、いわゆる歴史書で言う編年体形式です。
ヨーロッパとアジア、アフリカや南米などで同時代に起こっていたことが同じエリアに並べてあり見比べることが出来ます。
世界各地で起こった文明がそれぞれの地域で歴史を重ね、大海を隔てて交わる機会のなかった文明が大航海時代を契機に出会い、悲劇喜劇を生みながら歴史を刻んでいきます。
このようなことを見せることができるのは大英博物館ならでは、です。
題の通り、100のモノが並んでいます。
1番目は大英博物館で最古の遺物。アフリカ・タンザニアのオルドヴァイ渓谷で発掘された200万年前の石器。
100番目は下の写真の一番左。見えにくいですが太陽電池のランプと充電器(中国製)。
個人的に印象深かったのは下の6点
ウルのスタンダード(未だに何に使われたか分からない「謎の箱」)(B.C.2500)
楔形文字を刻んだ粘土板(イラク南部 B.C.3100~3000)
アラビアの手形奉納品(イエメン A.C.100~300)
アメリカ先住民のパイプ(ネコ)(アメリカ オハイオ州 B.C.200~A.C.100)
イフェの頭像(ナイジェリア イフェ A.C.1100~1200)
ヘブライ語が書かれたアストロラーベ(おそらくスペイン A.C.1345~1355)
大英博物館に限らず、博物館の収蔵品は自国のものだけに限りません。
他国の大事な遺物を、時に悪辣な方法で持ち出し、流れ流れて博物館で飾られる、ということがよくあります。
大英博物館が、略奪博物館とか泥棒博物館と揶揄されるゆえんです。
ただ、その時代にそのままにしておけばどこに行ってしまっていたか、もしくは破壊されたり焼けてしまって2度とお目にかかれなかった可能性のある遺物も少なくないでしょう。
英国人が、自国のもの以外の価値を認めない偏狭な人々であったら、大英博物館はこの世に存在しなかったでしょう。
歴史上の英国人がモラルの高い道徳的で紳士的な人種、といえばアメリカのネイティブの歴史を見れば明らかなように嘘になりますが、大英博物館を残したことは人類におけるひとつの功績と言っていいのではないでしょうか。
最後に、九州国立博物館が選んだ101点目のモノとは、、、、
「折り鶴」でした。
見に来てたお客さんはたいがい折りよったねえー。しかもみなさん、折り鶴折るときは一心不乱って感じでした。
自分も、折り鶴作りました。作り方忘れてなくてよかった(ホッ)
折った鶴は、
鶴の形をした入れ物のなかに入れる仕組み。
折り鶴を作る文化を持っている日本人は素敵だな、と思いました。
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写真は開館10周年記念を迎えた
「九州国立博物館」
ご覧のスポンサーからの提供でお送りいたしました。
(*転載とかしないでね。)
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