SBのロボット、Pepperがすごい人気のようです。
初期ロット分300台がものの1分で完売。(1台、19.8万円)
一般的なコンシューマー向けの先進的なロボットといえば、思いつくのはSonyのAiboです。
それ以外のロボットはインパクトが薄かったのか思いつきません。。。
このロボットの興味を引くところは、人に似た感情のようなものを持つことが出来ることです。
そして先日、このようなニュースがありました。
『時給1500円で感情を持つロボットがティッシュ配り』
cocoro SBなるSBの子会社がPepperを使った、世界初「ロボット人材派遣サービス」を開始。
「ロボット人材派遣サービス」とは、人と同じように時間給で、ティッシュ配りや受付、販売などの簡単な定型業務にロボットを派遣するサービス、らしい。
そして、千葉県館山市はこれを採用、7月11日から、市内の交流施設「“渚の駅”たてやま」に設置し、来客の出迎え業務に当てている模様。
こういう記事は必ずといって良いほど、ある心配事、を想起させますね。
テッククランチにちょうど面白い記事がありました。
作業中心型(task-centered)の経済と、人間中心型(people-centered)の経済の比較があり、テクノロジが失業を増やすことは作業中心型の経済すら危機に陥り、ロボットが消費行動まで置き換われないからありえない、と言っています。
現代の経済は作業中心型の経済が大部分を占め、その作業を評価して給料が支払われたり、その作業の結果得られたものの代価として代金をもらっています。人間的な経済は人生の意味を定義する。そして意味は、人と人との結びつきを強くし、ほかの生き物のことにも関心を向けさせる。
一方、何かを‘する’ための方法は、物(アイデア、対象物、活動など)に関心を向けることによって作り出す。
私たちには、ドルを目的ではなく手段とみなし、人間間(かん)の結びつきを良くすることを意図とする経済が必要なのだ。
仕事は、好きな人や信頼できる人と一緒にした方がよくできる。友情や友好関係を経済価値と見なさないのは、間違っているだろう。
その結果お金が回っています。
そこにはアイデアによって生まれるヒット商品とか、将来の社会の理想像といった「ビジョン」によって会社の方向性を決定したり、ビジョンを元にアイデアを出して起業する人もいます。
こういった部分は人間中心型経済と言っていいでしょう。
人工知能が発達してロボットが人間中心型経済をも代行するときが来るでしょうか。
この記事では、テクノロジは経済の主体にはなりえないけれど、これが一部を代行するようになった時、人間は人々の間の結びつきを良くすることを意図とする経済を真剣に考えなくてはいけない、という方向性を示しています。
理想論と言ってしまえばそれまでですが、友情や友好関係を経済価値と見なす世界はやってくるでしょうか。
そういったものの重要さは十分わかっているけど、「経済」と見た場合はそれらを数値化することが求められます。
友情を数値化したとき、それってみんなハッピーになれますかね。
では経済価値を数値化しない、という選択肢はあるでしょうか。
それこそが、人間がテクノロジーに負けない唯一の方法だと思います。
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