2015年8月24日月曜日

失敗すること




会社で後輩が「失敗ばかりです」と自嘲気味に言っていました。
それを聞いて、その返しに戸惑ってしまいました。

失敗と言うのは貴重な経験だと思うのだけど、そのことを言って失敗することが当たり前と思われても困るので、この自嘲に対する返し方が難しいと思ってしまったのです。
貴重な体験というのは、当人が未経験で挑んでみなくては分からないある事柄に対し、事前にさまざまな想定をして挑んだ「結果」としての「失敗した経験」のことを言います。
成功ばかりが期待する「結果」ではない、というのが私の持論です。
試行回数が10回のうち9回失敗しても、最後に成功すれば良いと思っています。
ただ、その9回の失敗を単なる失敗で終わらせるのはもったいないことです。
また同じことを9回繰り返すのもいただけないです。
何かを試し、思うような結果、期待した結果が得られなかったとします。
これを失敗と呼んで忘れてしまうのでは、挑戦する価値が半減してしまう気がします。
但し、漫然と試し、得られた成功結果のみを残し失敗結果は後に残さずでは、失敗する意味がまったくありません。無駄な失敗です。

一企業の会社員としては常に結果が求められ、その結果を元に査定され昇進やボーナスの額が決められる枠組みのなかに私たちはいます。
当然のことながら、結果有りきになりがちです。
が、その結果をより手軽に手に入れられるために失敗している、と言っても良いかもしれません。
そういった明日につながるような失敗にするために、挑戦する際にはいろんな想定と準備をしておくことが肝心です。

人は誰もが失敗やミスをします。
はじめから成功ばかりしている人はいません。
(加えて、そういう部分に寛容な企業というのが、伸びる会社だといいのですが。)


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