2018年5月19日土曜日

西城秀樹さんの訃報と、おびえながらの日々について。

先日、西城秀樹さんの訃報がありました。
自分も同じ病気(脳梗塞)なので、ともすれば、今年1月に自分のほうが先にすでに死んでたかもしれない。胸が塞がる思いです。
ネットで週間朝日のインタビュー記事をみつけました。
自分は、幸運なことに彼ほど、何かしらの後遺症があるわけではないのですが、やはり日々、絶望感や不安感があって、目の前に大きなくらい闇の穴の淵に一人立っている気分に襲われることがりあります。
絶望感がつのると、彼が思ったように、「死んじゃったほうが楽かな」、と思うこともあります。
脳梗塞で死んでしまった脳細胞は永遠に元に戻りませんから。体のほかの部分の怪我とは違って修復できません。脳細胞は細胞分裂しないので。今日何かをやって明日良くなる病気じゃありません。西城さんのように2度目の脳梗塞にならないように、いつ止まるかわからない心臓におびえながら生きるのは辛い。
先日、定期的な通院で病院の先生にも悩みを相談すると、「心配しすぎない程度に慎重に生きていきましょう。」 と言われました。
なかなか難しいこと言うね。

2013年5月の週間朝日のインタビュー記事から抜粋
この時は2003年に一度目、2011年に2度目の脳梗塞になった後のインタビュー記事。
「1度目は、『脳梗塞』だと言われても、僕からすれば『東名高速?』ぐらいの感じで、治りも早く、障害もなかったんです。
ショックだったのは2度目でした。
1度目の後、食事も運動も気をつけてきたのに、『どうして僕がなるの!?』っていうのが正直な感想。
右手右足にしびれが出てきて、脳梗塞の知識があったぶん怖かった。
殴られた後のような感じが続いて、そのまま半年間は立ち直れなかった」
「歩く気力が出ないし、努力する気が起こらない。1度目の脳梗塞の後、努力したのに再発したんだから、もう何もしたくないなって。
落ち込むとか、そういう程度のもんじゃない。『あ、死んじゃいたい』って思うほどですね。
そんなある日、このままじゃただ死んじゃうだけ、“息づく”ために自分にできることからもう一回やってみよう、と思える出来事があったんです。
僕が公園で、歩くリハビリをしていたときのことでした。
僕と同じ脳梗塞の70歳くらいのおばあさんが、足をひきずりながら歩いていました。
公園をせいぜい一周しか回れないんだけど、『大変なのにがんばってるんだな』って、僕もできることを見つけなきゃいけないと思ったんです。
 体の状態は良くなくて、足をひきずっている状態。でも朝7時半に起き、最低1時間は公園を歩き回る。
そんなリズムをつけることから始めました。ハードルは高くしたらだめ。低くていいから、何年も持続しなくちゃいけない。
脳梗塞は、今日何かをやって明日良くなる病気じゃありませんから。
年単位で、ちょっと良くなったなっていう程度です。そういう気持ちを受け入れるまでには時間がかかったなぁ。



アサヒ芸能の西城秀樹さんと、テリー伊藤との対談にこんな西城さんの言葉があり、
まずは一歩一歩きちんと歩くことだね。それが第一の目標。今日を生きるために一歩前進しよう、と。それを日々積み重ねていきたいね。
ただおびえるだけでなく、自分は、この言葉を糧にしていきたいと思います。
西城秀樹さんのご冥福をお祈りします。

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