2018年5月9日水曜日

最近の生活リズムと剣客商売全集(1)(2)感想

一昨日、昨日まで熊本は雨ですごく寒かったですが、今日はすっきり爽やかに晴れました。昼、社食で食事後30分ほど会社周りを散歩しますがやや暑く感じました。30分散歩を終えると少し汗ばむくらい。30分で4000歩くらいになります。朝夕会社の駐車場とオフィスの間を歩くと、日中車内の移動も含めると、一日7000歩くらいになります。(病気になる前もっと動いていたし、今は階段の制限あるので運動量はもっとあったと思うんですよね)

先々週図書館で借りた池波正太郎の剣客商売全集2巻前半「陽炎の男」(東海道・見附宿、赤い富士、陽炎の男、嘘の皮、兎と隈、婚礼の夜、深川十万坪、)を読んでいます。前回の続きで言えば後半、剣客商売全集1巻後半「辻斬り」(鬼熊酒屋、辻斬り、老虎、悪い虫、、三冬の乳房、妖怪・小雨坊、不二楼・蘭の間)はあっという間に読み進んでしまいました。
鬼熊酒屋の主人熊五郎、老虎の山本孫介、前回書いた悪い虫の又六、又六を苦しめていた腹違いのごろつきの兄、仁助。
妖怪小雨坊はややホラーサスペンス調ですが、1巻前半「剣客商売」(剣の誓約)で起きた、秋山小兵衛の息子大治郎が関わった最初の事件、少兵衛の同門、大治郎の第二の師嶋岡礼蔵と柿本源七郎の果し合いに割り込んで、嶋岡を卑怯にも弓矢で殺し、大治郎がその事件の際に右腕を切って行方をくらましていた伊藤三弥(彼は男だが源七郎の愛人)が現れ、一応の決着を見ます。

前にも書いたように主人公の秋山親子だけでなく、各エピソードの登場人物に味わいがありすぎて、面白すぎます。エピソードもいろいろな趣向があって、2巻の東海道見附宿では江戸から離れた土地での小兵衛の息子大治郎が独力で事件を解決し乗り越えて成長を見せています。父親秋山少兵衛は
大治郎にいつもよく言う言葉が「ものごとは、すべて段取りというものが大切じゃ」
事件後、小兵衛は息子大治郎に「大よお前も、どうやら大人になったようじゃな、このたびの事件に際してのお前の段取りは、まことによかった」大治郎にとって最高のほめ言葉でしょう。段取りが大切、と言うことは含蓄ありますが、まことにもってその通りだと思いました。激しく同感。同感しても上手くできるかどうかは別ですが。(苦笑)

自分は病気のため、現在、会社をほぼ定時で上がり(産業医の指示で出張禁止とか、残業ゼロがあるため普通かもしれませんがうちの会社ではこれかなり特殊。)会社の社食で夕食を食べた後家に帰ると、19時ちょい過ぎ。そこから風呂を浴びてといってもシャワーです。心臓の病気のため、湯舟で肩ままで浸かるのは止めといたほうが良いと言われているのです。
19:30~21時くらいまでこの剣客商売読書時間(ある意味で時代劇みているような)になっています。
テレビ見ないから時間はたっぷりある。22時には横になって翌6時に起床。というのがここ最近、退院後のリズムです。
各エピソードが一話で完結します(もちろん、秋山親子を巡る話なので、各エピソード間もつながりがあります。1巻後半の「辻斬り」の妖怪小雨坊では、秋山少兵衛の隠宅は小雨坊の襲撃で全焼してしまいます。2巻前半「陽炎の男」の初めのエピソードでは、小兵衛が懇意にしている田沼意次からもらった見舞金100両で隠宅の再建を進めているところが分かります。隠宅再建で大工にいろいろ指図しているうちにこれがたいへん楽しいことを知ります。赤い富士は、隠宅が消失した後厄介になっている料亭の主人に見せてもらった池大雅の赤富士の絵をみて、少兵衛はらしくなくこの絵を欲します。たd、この料亭の主人を巡る事件を小兵衛が解決して、最初は譲るのを渋っていた主人からまんまと譲り受けています。新しい隠宅の床の間に飾りたいそうです。
田沼意次の妾腹の娘が登場しますが、彼女は相当な剣の使い手で普段は男装していますがかなりの麗人。彼女が1巻の最初「女武芸者」でのエピソードで60過ぎの秋山少兵衛に憧れと言うか思慕の念を抱くのですが、それまでは男を近づけず、父親の田沼意次を心配させるのですが、1巻後半の三冬の乳房あたりから秋山小兵衛の息子大治郎と一緒にいる機会が増えているので、これはひょとして?で、2巻の「陽炎の男」での事件を通じてはっきり三冬は大治郎への思いに気づく様子です。



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