2018年10月16日火曜日

村上海賊の娘 下巻 の感想

今日熊本は一日曇りでしたね。日中少し青空が広がる時間もあったのですが、夕方にはまた雲が広がっていました。
明日は晴れそう。


上巻
を読んでいて、
自分がその主人公に何一つ共感するところがない、と書きました。
実は下巻を読んでも、そこは変わらずでした。
上巻感想で、
自由気まま、と言うのは、言葉でいうほど、簡単じゃない。
自己責任というものがもれなく付いてくる。
と、わかりすましたようなことを書きましたが。

実は下巻序段で景は、自らが憧れた戦のルール、というか戦に臨む人の姿勢の基本を思い知らされます。
そして打ちひしがれて、七五三兵衛に「面白ない女」とまで言われる。
ま、言われてもシカタナイ。結局は姫様でお嬢ちゃんだったのですね。上巻まで。
景はいったんは能島まで戻りますが、結局、自分の気持ちを通すために戦場の木津砦沖の浪速海に戻ります。
そして、毛利、瀬戸内 海賊衆は、小早川隆景の思惑通り、一旦は木津河口にせまりますが、上杉謙信の出方待ちで淡路島近海で様子見。
これを覆したのが、鬼手(きしゅ)それが何を意味するのか、読めばすぐにわかりますが、なーんだ、という種でした。

物語中盤から後半にかけて、息もつかない戦闘場面の繰り返しです。
が、こういう展開、好きな人は好きなのでしょうが、くどくてあまり面白くないです。
あと、登場する戦力人の数と、殺される人の数の収支が合わないような気がするほど、作られた感
フィクション色が強く、無理して盛り上げているな、と感じてしまい、中盤から、読むのがめんどくさくなりました。
リアル感を出したいのか、単にフィクション色ギトギトで、デーハーにしたいのか、よくわかんない。
七五三兵衛も。性格的には共感を持ちかけましたが、洗浄での活躍が盛りすぎ。
昭和のくさいドラマ臭と、ヤングジャンプのありえない展開の漫画のようなものを感じました。
というあたりで、なにしろ、主人公に共感できない点で、この本は残念ながら面白くありません。
この本の登場当初は結構騒がれていたと思うのですが、何で騒がれたのか?
サッパリ理解できません。
歴史好きなら、終盤はすでに結果はわかっています。
分かっている結果通りの展開。盛りすぎで冗長ですが。
残念ながら、第二次木津川口の戦いまで引っ張っていません。
それで正解。続けて読みたいと思わせない作者さんでした。

一言で感想するなら、
村上家の血で読んだのだけど、血が満足せんのじゃあ。
でした。

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