2009年8月24日月曜日

アシュラ展

なんか朝晩、涼し~風が吹いてきたような気がする熊本です。
あぁ、これが夏の後姿なのかと思うと、毎年のようにこ

の時期が一番つらいんだよねえ。



夏の高校野球も終わっちまいました。
大分出身者として、今年は「明豊」を応援していました。
いい感じだったんですけど、菊池雄星のいる花巻東に惜敗。
今日の決勝戦もそうだったんです

が、今年の高校野球は
粘って見ごたえのある試合や、
高校生らしからぬ見せる好プレーで引き締まったいい試合、
が結構多かったような気がします。
高校野球ってーのは、ホントにすばら

しいです。



さて土曜日に大宰府の九州国立博物館で開催中の「阿修羅展」に行ってきました。
今回、Poketさんと一緒です。
お昼に駅で待ち合わせて、天満宮から歩いて5分くらいところにある御寿司屋

さん「寿し栄」でランチをした後に国博に向かいました。
Poketさんと会うのはかなり久々で、2006年以来だから3年ぶりでした。
でも再会してすぐに普通に世間話をし始めちゃうあたりは、

やはり「ポの会」ですな。
お寿司もPoketさんが見つけてきていただいたところだったんですが¥1000でこんなに食べて良いのか?
ってくらいお得で、おいしかったです。
・・・正直言

うと話に夢中でいつの間にか平らげてたんですが(汗



国博にたどり着いたのは3時くらいだったんですが、「20分待ち」のプラカードがありました。
開催から一ヶ月くらいたっているのに、まだまだすっごい人気デス。
20分待ち、といってもずっ

と並んで待つという感じではなく、少しづつでも動いているので実際に待っている時間はもっと短く感じました。



ただ、会場のある3階に上がり中に入るとすごい人ごみ。



中は大きく3つに分かれていて、
最初のエリアは興福寺創建時に地鎮のために埋められた宝物が並べられています。
すべて700年台前半の頃のものです。
後で調べたんですが、興福寺が建

てられたのは710年の平城京遷都と時を合わせています。
大化の改新で有名な藤原鎌足の息子、藤原不比等が建てた(正確には移転した)ものです。
今からちょうど1300年前のものとは思えない

、曇りのない水晶玉や水晶でできた数珠。
瑪瑙や琥珀などもありました。
金の板(延金)や砂金もまったく輝きを失っていませんでした。
鎌足がその後に続く藤原氏の繁栄の基になったわけです

が、すでにその子の代でもこれだけの財を地鎮のためだけに費やせるほどになっていたんですね。



次のエリアが今回のメインである阿修羅像を始め興福寺の仏像のうち奈良時代(8世紀ごろ)に作られたものを展示してあります。
八部衆の像、十大弟子像がそれになるのですが、これらはすべて「脱活

乾漆造」という麻布を漆で何層も塗り固める手法が使われているそうです。
なんといっても見所はその表情、その造りからくる表面のつやと深み、着ている服のデザインでしょうか。
阿修羅像はメイン

なだけにその取り巻きの人の数もすごいですが、実際に興福寺に安置されているときには見ることのできない背面側も見ることができます。



最後のエリアは時代が下がって平安末期に作られた仏像が並んでいます。
運慶の父、快慶の師匠である「康慶」の作とされる四天王立像が威圧感と共に立ち並んでいます。
部屋の奥には運慶作の釈

迦如来像の頭部があります。



阿修羅像の3面それぞれの明らかに違う表情や繊細な体や腕のラインも非常に魅了させます、が、自分は四天王立像も力強さと造形にも感動しました。



阿修羅展を見終わった後、かなりお腹イパーイだったにもかかわらず、貪欲なPoket様は4階の常設展へ。
前回の「マリンワールド海の中道」同様ガイドに指名されてしまいました(笑
こんな

「なんちゃって」ガイドでスンマセン(苦笑



「阿修羅展」予想通り、というか期待以上の内容でした。
こんな仏像が大人気、っつーのも不思議な感じです。


考えてみたら出身地の大分にも仏像(臼杵石仏、五百羅漢とか)ばっかりだけどな。
九州国立博物館で9月27日(日)までやってま~す。