2003年11月30日日曜日

足銀破綻

地銀の足銀が金融庁の再検査を受けて破綻した。
政府・金融庁が引導を渡したのである。
昔、アシカのTVCMを見た事があり、なじみが全く薄いわけではない銀行だけに「破綻」と聞くとややショックである。
金融危機、という言葉が慢性化している昨今、金融機関の破綻と聞いても銀行のシャッターの前で大勢の人が取り付けに群がる姿はないようだ。これは危機の慢性化のひとつの恩恵か。
今春、りそなが準国有化された際、政府日銀は市場が崩れるのを必死で支えた。私はそう見ている。
明日以降、同じように支えきれるのか。
実はこれから起こる(かもしれない)金融業界再編の動きを嗅ぎ取って外国人たちが密かに拾っていくのか。

振り返ると、昔も秋~冬に金融機関が破綻していた。
北海道拓銀 97年11月
山一證券 97年11月
長銀 98年10月
日債銀 98年12月

北拓、山一破綻の後の相場は転換点にならず下落トレンドを続けた。
長銀、日債銀国有化の後の相場は下落トレンドの底をつけて上昇へのきっかけとなった。

今回はどちらにより近いのだろう。



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