2016年6月12日日曜日

蜘蛛の糸のコートを着つつ星を眺めるようになる?

本当は、今日大宰府の国博に行って今日が最終日の兵馬俑展を見ようと思ったんですが、いまいち体調が良くないのであきらめました。先週から頭痛がひどいです。

蜘蛛の糸でできた洋服というものが実際に売られる日も遠くありません。
Bolt Threadsという名のスタートアップが蜘蛛が作る繊維を生成し、クラウドファンディングで5000万ドルを調達。
そしてあの、パタゴニアと共同で製品開発を開始したそうです。
蜘蛛の糸で出来たパタゴニア製のコートとか、気になります。

「Gravity(邦題:ゼロ・グラヴィティ)」という映画を見ました。
以前、国際線で機内上映をしていたんですが、見そびれてました。
自分はこの映画の主演をやっているサンドラ・ブロックがあまり好きではありません。
中身に触れるのはやめときますが、2時間はあっという間でした。たいへん興味深く、考えさせられる映画です。
初めの導入部以外はサンドラ・ブロックの独演で進んでいきます。
出演者がほんとに少ない。
この映画を見た後でも、サンドラ・ブロックを好きになることはありませんでしたが、この映画の求めている役を彼女なりに果たしています。
こんなんで、オスカー(アカデミー賞)は取れないよね。(彼女はノミネートはされた。監督とカメラマンはオスカーを取った。)
まぁ、ジョディちゃん(J・フォスター)が適役だったかな、と思わないでもない。
宇宙空間での出来事とか、行動は、宇宙のことを知っていれば荒唐無稽以外の何者でもないんですが、それでも映像は美しく面白かったです。

この映画の冒頭、主人公たちはハッブル宇宙望遠鏡を修理していますが、今は宇宙には別の望遠鏡が大活躍しており、ケプラーもそのひとつです。
そのケプラーの主なミッションは系外惑星の探索や研究ですが、これまでに2000個を超える惑星を発見しています。
「ケプラー宇宙望遠鏡ができるまで、銀河系の中で太陽系外惑星が稀なのかありふれているのか知らなかった。ケプラーや研究コミュニティーのおかげで、現在われわれは惑星の方が恒星よりも多いかもしれないことを知っている」
-NASA本部の天文物理学部門長のPaul Hertz-
2018年には、「トランジット」系外惑星探索衛星が打ち上げられる予定で、ケプラーから得た知見に基づき、20万以上の星の中からさらに地球に近い地球型惑星を探す予定。そして同じ年にハッブル望遠鏡の後継となる ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が打ち上げられます。
これは、遠くの惑星の表面に生命が存在する化学的特徴を探せる能力を持つとされています。

少し前になりますが、三重県の伊勢志摩方面でサミットが開かれました。
その際に、アメリカ合衆国のオバマ大統領が広島を訪れたことが大きなニュースになりました。
彼は大統領就任時から核兵器に対してはネガティブで、自国はもとより世界の核兵器をなくしたい、と思っていた(アメリカ大統領としては)珍しい政治家です。
恐らくオバマ氏の個人的な広島への想いは大きなものがあったはずです。そして、アメリカ大統領として広島を訪れることの意味がどういうものになるか、ということを慎重に考えて来たに違いありません。
そういった意味で、自分は彼の勇気に賞賛を送りたいと思います。

アメリカという国に接し、その地に行けば分かりますが、彼の国はえげつないほど自国の国益を最優先に考えます。
「世界の警察」を標榜していた時期ですら、あれはあくまで建前で自国の利益に合わない軍事行為などはしませんでした。
そのアメリカにとって「核兵器」は過去の大戦において戦争を早期に終えさせた「英雄」であり、現代においてはアメリカの力の象徴です。
大多数のアメリカ人がそう思っており、世界で評価されたオバマ氏の発言はややしらけたムードで受け取められています。
今回のメディアの中には、そんなアメリカも少しづつ変わってきている、とする記事もありましたが、そう、まだ「少し」でしかありません。
あの国は自国の利益のために、中東に無用で義のない戦争をしかけ、いまだに混乱を収束できないでいます。
日本も巻き込まれました。
アメリカ、という国そのものが独裁者のような気がしてなりません。

アメリカの謀略
[1] 1953年のイランのクーデターの黒幕。
[2] ベトナム戦争枯葉剤問題
オバマ大統領は日本より先にベトナムに訪問しています。
彼はそこでベトナム戦争について、『戦争はどんな意図があろうとも、苦しみや悲劇をもたらすということを、我々は学んだ』と述べています。
[3] 1961年コンゴ動乱後の独裁国家への加担
[4] 1973年のチリのクーデター。
[5] 1988年イラン航空機655の誤爆
[6] 2003年のイラク侵攻


さて、今年秋にはG20首脳会談が中国杭州であります。南京はすぐそばですね。
(といっても200キロ以上あります。高速鉄道で1時間ちょい)


0 件のコメント :

コメントを投稿