2016年1月7日木曜日

中国の景気

年明けから中国上海の株式市場は大荒れです。
中国当局は「こんなこともあろうかと」サーキットブレーカーを用意していたらしいのですが、いきなり初日から運用とは。
國中教授も真っ青!
為替も中国元が急落しています。


(中国元/円チャート 1年)

んじゃ、実際中国の景気は悪化しているかというと、私の実感で言えば、それはない。
一時期の勢いがなくなっているのは事実です。成長率が以前ほどアホみたいな数字をたたき出すことはもうないでしょうね。
昨年、西安の高層ビルの風景をお見せしたと思いますが、内陸部の西安ですらあの状況です。西安には多少特殊な要因もありますが、それでも経済成長が沿岸部だけではなく、ある程度内陸のほうまで浸透している、ということは急成長も随分なところまで進んだ、ということの証だと思います。

とはいえ、都市部と農村部の格差はまだまだ大変大きいため、この差を埋めるためのお金の循環はまだまだ続くと思います。加えて、お金のめぐりが日本ほどは悪くないので、成長率は鈍化しても景気の悪化はそれほどひどくはないでしょうね。
日本での「爆買い」は多少穏やかになっても、まだしばらく続くんじゃないかなあ。
上の為替の状況しだいかもしれませんが、7~8年前の、1元=12円くらいになっても爆買い現象は続いていくような気がします。
とりあえず、期待値が高かった分のオーバーシュートの反動は、もう一段くらいあるようなきがしますが、国の統制が強いので力づくでもソフトランディングに持っていくんじゃないでしょうか。

こういった状況での中央銀行当局の基本方針やコンセプトはアメリカも日本も欧州も同じで、手法の違いは多少あるにせよ、日本のマスコミは色眼鏡で報道しますね。
自国の場合「バズーカ」と表現する単純さはほほえましいですが。
隣の国の行為をそこまで貶めて何の得があるのだろうと、不思議に思います。






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