2016年12月7日水曜日

欧州の震え

今朝はこの冬一番の冷えだったんじゃないでしょうか。
とっても寒かった。最低気温は明け方の1.2度!





先日、ネットの記事にジム・ロジャースのインタビューが載ってました。


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「ジム・ロジャーズ氏「日本株も円も買わない」


――2017年、世界経済はどう推移するでしょうか。
 心配だらけだ。中国が債務国になるだろうし、欧州では政治的な混乱が避けられない。
おそらく、いくつかの国、いくつかの大企業が破綻するだろう。
サプライズの多い年になる可能性があるように思う。


大西 康之


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中国が債務国になる、と言う辺りから眉唾で、欧州の混乱は来年じゃなくて、今、まさに起きているからなあ。
ブレグジットはサプライズじゃない、とか言いそうですね。この爺さん。

先週末、欧州では大きな投票が2ヶ所でありました。

ひとつはオーストリアの大統領選。これはリベラル・緑の党のファン・デル・ベレン氏が得票率53.6%で、極右・自由党のホーファー氏を上回り、勝利。
負けたホーファー氏はアメリカの成金みたく、「オーストリア・ファースト」を掲げてたこともあり、選挙前のマスコミには「極右政権誕生か?」というノリの報道が目立っていました。

もう一方は、イタリアの憲法改正に対する国民投票。
これはイタリアの首相レンツィ氏が、イタリア政権の政治基盤の弱さが憲法にある、としてこの改革を国民に訴えたものでしたが、結果はあえなく敗北。(賛成40.9%、反対59.1%で改正案を否決)
これを受けてレンツィ首相は辞意を表明しています。
経済ニュースを見ると、不良債権問題でかなりやばいことになっているイタリアの銀行団および、イタリアの経済を立て直せるのはレンツィ氏しかいない(*)、と見ている向きが多かったので、この結果に懸念を示している報道が多いです。

*大和総研のレポートを読むと、イタリアの銀行の総支店数は3万、従業員は15万を超えるのだとか。加えて不良債権問題や、マイナス金利でイタリアの銀行の経営は綱渡り状態らしい。公務員が過剰だったギリシャに似ている。少子高齢化が進む割に、生産者の若年層には厳しく、非生産者の高齢者保護は厚いというバランスの悪さを見せる日本もいずれたどる道、と考えていたほうがいい。

んー、、、、そう考えるとジムの言う、日本株も円も買わない、っつーのは間違ってはいないかもだが、彼の話はもっと近い目先の話だから、ちょっと違うな。

彼の言う「いくつかの国、いくつかの大企業が破綻するだろう。」の震源地は欧州なんでしょうね。





1 件のコメント :

  1. 大差でリベラルが勝つならまだしも半数が自由党にいれるんだからなぁ(笑)
    まあでも保守政党の国民党がべつに存在してる状態で、自由党が国民議会に40議席(183議席中40議席)も議席もってるんだからオーストリアもそうとうだわ
    まあ自由党のピークは2000年ごろの52議席でこのとき国民党と連立くんで政権政党にいたんだからオーストリアに右翼は急に台頭してきたわけでもないし
    分裂騒動で、分裂していったがわがリベラル化して潰れたんで再び自由党に票がもどってきたってだけだが
    自由党が政権政党にいたときもEUから総すかん+制裁くらったけどどこ吹く風だったし
    元ナチ疑惑のあるワルトハイムが大統領になって各国から入国拒否くらったこともあったし
    まああのくにはああいうもんです

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