先日、トヨタから「MIRAI」(ミライ)、ホンダから「FCVコンセプト」を公開しました。
どちらもデザイン的にはいけてません。特にMIRAIのフロントは「ダサすぎる」を、とおの昔に超えています。
トヨタの燃料電池車「MIRAI」
今年(2014年12月15日)発売予定(上図一番左のコンセプトカラーである青黒ツートンは来年3月発売)ただし、納期はけっこうかかる模様。初年度販売目標は400台、世界で700台らしい。現時点で200台以上の受注あり。
ホンダの「FCVコンセプト」あくまでコンセプト。
さて来年市販予定のトヨタ「MIRAI」ですが、価格がまだまだお高いです。
国から補助金が出るので500万円くらい。地方自治体では100万円程度の補助金を出すところもあるので、400万ちょいで買えますが、それでもまだ高いですね。
ホンダは今回「コンセプト」カーの発表でしたが、実はすでに燃料電池車を出しています。
市販ではなくリースという形で、「FCXクラリティ」という燃料電池車を2008年に登場させています。さすがホンダですな。でもそのリース費用はバカみたいに高額。技術的に進んでいるのかどうだか正直判断できかねます。
さてこれらの燃料電池車、燃料は水素になりますが、これを補充するインフラが全然整っていません。
ホンダも先行して出した割には、「一応、先行したのは自分とこだからね」というエクスキューズのために出したとしか思えない。
トヨタが本腰いれたので、今回あわてて出した感は否めません。
ホンダの「FCXクラリティ」 最先端&希望の技術の車なのに外観は地味。日本で見たことない。ホンダの気持ちの入れ方もその程度。
給油ならぬ給水と呼ぶんですかね。マラソンみたいです。
さて、そんなまだヨチヨチ歩き状態の燃料電池車ですが、自分は期待を込めて見守っています。
燃料となる水素は、現状の「電池」の代わりとなる有力な候補じゃないかと考えているからです。
何が言いたいかというと、今、発電所が発電しても作られた電気はダダ流しです。このため余剰の電力を作らないように発電所側で発電量を制御しています。なぜなら大量の電気を貯める技術を人類は持ち合わせていないからです。
言い過ぎたかもしれません。実は小規模ながら大量の電気を貯める技術があります。
それは「揚水発電」
これは、余剰電力を使って水を高いところに運び、必要な時に下流へ流し、その際に水の力でジェネレーターを回して電気に変えています。これは電気を一旦位置エネルギーに変換することによって貯めることができるのです。
余剰電力を使って水素ガスを作って貯蔵する、「Power to Gas」という技術は目新しいわけではありませんが、まだ世界中で開発中の技術です。
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1410/29/news025.html
自然エネルギーの利用を広め、危険極まりない原発を棺桶に葬るうえで大切な技術です。
「水素社会」を身近なものにするという意味での、今回のこの燃料電池車登場には大いに期待をしています。
燃料電池の仕組みはココ
http://www.jari.or.jp/portals/0/jhfc/beginner/about_fc/index.html
0 件のコメント :
コメントを投稿