2015年7月10日金曜日

アウディ エスアイン試乗

試乗記続いています。
実はあと5車種くらいあるんです。
全部載せるかどうかわかりませんが、比較的レア(アバルトとか今回のS1とか)な車に乗れたのはうれしいですねえ。
東京とか名古屋など大きな都市近辺に行かないとないようなディーラーや、その中でも一部のディーラーにしかそれらの車が置いてなかったりします。
レアじゃなくても、車(特にMT車)乗っていると楽しいです。
興味ない方はスルーしてくださいませ。




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Audi S1
(2015.5.16試乗)
グレード:―
色:黒。
試乗路:直線の多い平坦な市街路。2車線直線9km区間往復あり。
平均速度:50~60km/h
時間:50分
時間帯:午後3時頃



自分は輸入車に対してかなり偏見を持っています。
日本車の優位性は疑うべくもない、と。
そんな自分でも例外はあって、ポルシェとアウディは憧れの車です。
WRCの歴史を見ればスバルレガシーやインプレッサ、三菱ランサーよりもずっと前の時代に、WRC初のAWD車で席巻したのがアウディクワトロでした。
これが決定的となり、ラリーにはAWD、という流れを作ったのです。
24時間耐久レースで有名なルマンでは自分が社会人になって以降、ほとんどアウディが優勝しているんじゃないか、というくらい優勝の常連になっています。
レースの世界で強い車に憧れを持つのは仕方ないことです(w
そんなアウディはあくまで憧れの存在で、アウディのディーラーの敷居をまたぐという経験は自分の歴史においてあり得ないと思っていたんです。
が、またいじゃいました(苦笑


昨年アウディがA1のクワトロモデル(限定)を出してこれが好評だったため、新たに設計から見直してSの称号が付く最小モデルを出しました。
それがS1。
エスアイン、とドイツ語のムービーで言ってました。エサインって聞こえます。
ホットハッチが選択コンセプトの筆頭ではなかったんですが、アウディのサイトを見ているうちにむらむらしてきて、気がついたらPちゃん(軽)でアウディの門をくぐってました。
我ながら大胆。
そのとき対応して頂いた若い頃の宮川俊二をよりかっこよくした感じの営業殿(分かりにくいw)の印象も良く、さらには「試乗車は全国で数台ですが、リクエストしておきますよ」というありがたいお話。
実はその日の訪問の一週間前に試乗車が来ていたらしい。
自分の車選びも切迫しているわけではなかったし、このときS1の検討度はかなり低かったのでよろしく~なんて言って、すっかり忘れてました。
その後、本命と次点の車のディーラーめぐりや情報収集に明け暮れてました
アウディのサイトを見るとディラーごとの試乗車を確認出来るのですが、S1試乗車は3~4台くらいしか見当たりません。場所は札幌と長野と山梨。
AWDだけに、雪国では需要が高いと見られているんでしょうかねえ。って、そんなこといったらアウディなんてほとんどAWD(クワトロ)です。
S1に限ったことではないよな、と思い直しました。
ちょうどこの頃(アウディ ディーラー訪問後)に中国出張に行ったんですが、西安のアウディ率はずいぶん高く感じました。
圧倒的に多いのはVWなんですが、アウディも異様に多い。日本の都市で見られる以上のアウディが走ってました。
経済ニュースを見ていると、VWとアウディは中国での外国車ビジネスの勝ち組と言っていいことが分かります。
西安にしろ、上海にしろ、タクシーのVW採用率高いですしね。


話が横にそれました。
アウディディーラーさんから、試乗会の連絡が来たのは、最初の訪問から一月半ほどたったGW明けでした。
行ってみると豊橋ナンバーの黒いS1がありました。
大きさは想像していたより少し大きく感じました。黒い車なのに。
フロントのフェイスはやや威圧的な感じ。A1(モデルチェンジ前)に比べて細いライトのせい?
自分が免許を取って初めて乗った車がトヨタ・スターレット(EP82 グレード:S、3ドアHB、5MT)の黒でした。
2ボックスのホットハッチという共通点だけ。さすがに20年前の車(スターレット)と比べると一回り大きい印象。





タイヤが薄い。
扁平率30%の超ロープロはいてました。乗り心地悪そうだなあ。
リアはやや丸い感じですが、リアランプの形状は水平基調の、オーソドックスでシンプルな好みのタイプでした。
営業氏と乗り込んで向かう目的地を聞いてちょっと驚きました。結構距離ありますよ?片道15kmくらいでしょうか。
車中で感じたインテリアの質感は予想通りというか期待を裏切らないというか、アウディラインナップで一番小さい数字のクラスですが、とても高いと感じました。
シンプルですが、嫌味のない落ち着いた雰囲気を感じさせるシンプルなデザインと材質でした。
市街地を抜けて幅の広い片道2車線の直線9kmを文字通りすっ飛ばしたり、ゆるゆる走ったり、車がいないけど無駄に車線変更したり。
230馬力ぐらい、って甘く見てたエンジンも下からストレスなく回ること回ること。
1500rpmからMAXトルクを吐き出すだけはあります。1000回転以上であればどこからでも加速しますよ。驚きました。
シフトやクラッチのフィーリングは絶妙な感じでした。初めて乗るドイツ車ではありませんが、ドイツ車のマニュアルは初めてです。
「お、いいじゃん」って思っちゃいました。
加速してても車の中は至って静かでした。
足はやや固めです。ただ超ロープロタイヤを履いている割りに路面の突き上げは程よく吸収しています。
アウディの車にはナビ標準装備で、車の情報を表示したりするMMI(マルチメディアインターフェース)というインフォメーション機能がついています。
画面を共有する形でアウディドライブセレクトという機能があり、Auto、Dynamic、Efficiencyの3つのモードがあります。
エンジンやステアリングの特性が変わり、ダンパーも2段階に変化するらしいです。エギゾーストの音も変化するらしいです。
まったくもって無駄な機能だけどくすぐりますなあ(w
長距離走ったくせに、あまり試す余裕はなかったのでモードの違いは良く分かりませんでした。
走り終わった後も、なにやらもう一度乗りたくなる気分がありました。
よくわからないけど、このときめきは何?って感じ(苦笑


アウディはVWの傘下に入っていて、いろいろな車種で共有化が図られています。
このS1(元になったA1)はVWのポロと同じシャシー
シャシーは同じでもエンジンからサスペンションから違うし、そもそもアウディとVWは車の立ち位置が違いますね。
今回乗ってはっきり実感しました。
私自身アウディは憧れで、少々偏ったイメージで見てたようです。ディーラー訪問をきっかけに私の中でいくつか相違点があることを知りました。


アウディの車は全てエンジン縦置き・・・間違い。S1は横置き。A3やTTも横置き。横置きのクワトロもある。
アウディの車は全てAWD(クワトロ)・・・間違い。A1は全てFF。A3~5も一部がクワトロ。A6~8は全てクワトロ。(日本でのラインナップの話)FRやMR、RRはない。
エンジン横置きのAWDはクワトロと呼ばない・・・間違い。上記S1やA3などがこれにあたります。ただし、純粋なクワトロという表現が正しいかどうかは分かりませんが、縦置きエンジンで開発された従来のオーソドックスなクワトロとは異なるでしょうね。電子制御式油圧多板クラッチのハルデックスカップリングによるAWDでゴルフRと同じ形式です。


S1のネックは価格が高いことですね。MTしかない、というのは私にとってはむしろ好都合(w
3ドアのタイプで410万円。
スバルのWRXが300馬力で同じ値段です。
ただ、S1の場合はオプションを入れる余白はほとんどありません。
逆に自由さがないのですが、WRXにナビとかもろもろつけると500万近く行きますからねえ。
加えてアウディの車には3年間の点検パックが車の価格に入っています。(アウディ フリーウェイプラン)
そう考えるとお得なのかな、どうかなあ。




車種:アウディ S1
全長×全幅×全高=3990mm×1740mm×1425mm
車両重量:1360kg
駆動方式:AWD(クワトロ)
エンジン:2リッター直列4気筒直噴ターボDOHC
最高出力:170kW(231ps)/6000rpm
最大トルク:370Nm(37.8kg-m)/1600-3000rpm
トランスミッション:6MT
JC08モード燃費:14.4km/L(ハイオク)
車両本体価格:410万円








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