2016年5月19日木曜日

三菱自動車の相川さんが辞任

三菱自動車の相川さんが辞任、というニュースがありました。
こともあろうか(笑)、益子君が残るそうです。
憎まれっ子世にはばかる、悪貨は良貨を駆逐する、の言葉通りという印象です。
日産が提携と言う形の助け舟を出した時点で、この人事が決まったのだろうと思います。日産ゴーンの意のままになる人物として。
ですが、それはそのまま三菱自動車そのものが終わったことを意味しているように思います。
三菱の魂の復活はなくなったと思います。益子君にはそういうのは「へのつっぱりにもならん」って切り捨てそうなタイプのように見えます。
自分はもちろん、直接お会いしているわけではないのでその人となりを詳細には知りません.
勝手な推測ですが、益子君が経営権を握ってからの三菱自のていたらく(結果財務状況は改善したかもしれないが)と、燃費偽装に関する相川さんの会見(もちろん社長になってからの姿勢含め)を眺めていると、この両者には車に対する思い入れの温度差がずいぶんあると感じました。
ビジネスの世界では、思い入れで成功する人は少ないです。
ですが、思い入れや情熱がないと、いいものは作れないし、いい商売は出来ないと思いますね。

フォルクスワーゲンのアメリカでの排ガス偽装が、三菱自動車に飛び火し燃費偽装になり、次はスズキも燃費カタログ値を正規の方法で出さなかった、というニュースが出てきました。
今の時期、みんなじっぱひとからげに「偽装」とか「不正」という言葉で表されますが、それぞれは内容が違うようです。
マスコミは騒ぐだけだけ騒ぎますが、結局買うのは私たち消費者で、自分自身の選ぶ眼を問われているのかもしれません。
排ガスを見極めるのは、個人レベルではほぼ無理ですが、燃費に関しては世間の評判(や実燃費)がネットですぐに手に入ります。
日本ではカタログ値も参考になりますが、普通の人は表示値の7掛け8掛けで見ています。
自分にとっては、アメリカ人の、人の命を奪うようなトラブルを抱えた車を、その事実を隠して認めようとはせずに販売し続けたGMを叩かずに、必要以上にフォルクスワーゲンを眼の敵にする根性が、納得いかないです。




0 件のコメント :

コメントを投稿