2014年12月18日木曜日

安全でないとも言ってません。安全だとも言ってません

帰宅時、まだ夜の8時台でしたが、外の気温はー1℃。
さぶい。。。


昨日、「原子力規制庁」なる、怪しげな団体による高浜原発の審査(何のためかは不明の審査)が終了し了承され、規制委員会トップの会見がありました。


原子力規制委員会、は少し前まではまぁまぁまともでしたが、自民党が権力の座についてから、怪しげな団体に墜ちていきました。
元地震学会会長の島崎さんがいる頃は、少しはましでしたけどねえ。(自民党が煙たがって、挿げ替えられました)
さてその原子力規制委員会のトップ、元原子力学会会長(これは原子力ムラのドン、と呼び変えてもOK)の田中氏が昨日開いた会見では、


高浜原発3、4号炉の審査書案で、田中委員長が「新しい規制基準に適合しているということを認めた」と記者からの質問に答えたことに対し、さらに「それは安全なのか、安全でないのか」と記者がさらに質問。
委員長は「そういう表現の仕方は私は基本的にとらないと言ってます」「安全でないとも言ってません。安全だとも言ってません」「○か×かという言い方はしません」などと答えた。



なんじゃそれ。
法律では、
「原子力規制委員会は、国民の生命、健康及び財産の保護、環境の保全並びに我が国の安全保障に資するため、原子力利用における安全の確保を図ること(原子力にかかる製錬、加工、貯蔵、再処理及び廃棄の事業並びに原子炉に関する規制に関すること、並びに国際約束に基づく保障措置の実施のための規制、その他の原子力の平和的利用の確保のための規制に関することを含む)を任務とする(法3条)。」
となっているので、田中氏の発言は法律を犯していることになります。安全の確保を図ることは、安全かどうか判断することです。こんなの小学生でもわかることなのに、それが出来ない、っていうのは委員会として機能不全に陥っていることになりますね。(その前に、人間性すら疑われますが)


科学者として、自然界に100%はない、と言いたい気持ちはわかります。
ならば、規制委員会なり、時の権力者なりが、原子力の安全には80%とか90%の確立以上の安全性を「安全」とする、という判断基準を示した上で、審査の結果が81%安全を確保できる結果だったので、規制委員会は安全と判断します、という会見があるべきではないでしょうか。


そういう意味で、田中という人は大学生か高校生並みのシロウト科学者かな、と思いますね。
そんな人が原子力利用における安全の確保を図る団体のトップとはね。
お寒い内容すぎる。


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