2016年4月26日火曜日

不自然な空白域

三菱自動車の件、これで3度目くらいになるんでしょうか。消費者を欺いた回数。
WRCでのランサーや、パリダカのパジェロの活躍を見て育ってきている世代としては、なんともいえない気持ちになります。
今回の件を公表した現社長は車好きな方らしいです。彼に同社の未来に希望を膨らませた人も多かったように思います。
恐らく断腸の思いで発表に踏み切り、今日の会見での話にあったように会社の存続をかけた覚悟で臨んでいるんじゃないかと思います。
一方で、本来責任を取るべき旧経営陣はどうなるのでしょうか?うやむやになるんじゃないでしょうか。
腹立たしいですね。

熊本の余震は相変わらず続いています。
数字的には少なくなっているように見えるんですが、熊本で揺れを感じても気象庁のサイトに載らない(つまり記録されていない)ケースが日に数件から10件以下くらいの頻度であるように思います。
気のせいかな、と思ったんですが、他の人も感じていたり、ラジオでも「マイクが揺れています」と言っている事から気のせいではないようです。
(だけど気象庁の記録には表示されない。報告書にもその時間帯は地震件数ゼロになっている。)
地震計の位置によって観測できていない分が結構あるんですね。

観測できていない、といえば。
毎日気象庁のHPにアップされている「熊本地震」についての報告書。4月26日で第32報を数えました。
その中にある震央分布図。↓



これ見て「ん?」って思うよね?
何かといえば、熊本大分の県境付近。

拡大すると、、、


県境の大分側って急に空白地帯になっています。県境を境にすっきりぱっきり、大分側は震央分布がない空白エリア。(赤矢印)
この震央分布は防災科学技術研究所の高感度地震観測網、いわゆる「Hi-Net」が捉えたデータを基にしています。防災科学技術研究所のサイトに行けば元データがあります。
ここ7日間の震央分布を大分県で表示してみました。↓


色は深さ。丸の大きさは地震の規模(マグニチュード)の大きさを示します。赤は浅いことを意味します。
地震計がないかと思ったんですが、そんなわけはありません。
観測点分布図を見ても大分県側に空白エリアはありません。↓


不思議なことがあるものですね。
ちなみに、熊本大分県境は境を表すような(川とか山脈や尾根などの)地形はありません。

熊本側に阿蘇の外輪山があり、大分側になだらかに山すそが広がっている中間に境が決められています。肥後~豊後の国境がそのまま県境になっています。
これが本当なら、竹田あたりはその直下に震央がないことになるんですが、何故なんでしょうねえ。(震央の分布がないからといって、揺れないわけではありません)
この不自然な空白域は超絶不思議なんですが、そんなこと思うのは自分だけでしょうか???


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