2016年4月18日月曜日

熊本のみんなが被災しています

先週木曜日、4月14日の夜9時過ぎにあった震度7の地震。
すぐに妹からの電話があって無事を伝えほっとするも、ドキドキはとまらず。
知人からのラインメッセージやここのコメントに励まされながら、夜通し続く余震(余震というには大きな地震)におびえながら一晩を過ごしました。
翌朝会社に言ってみたらそれでも7~8割の人が出社していました。
このときの震源地に近かった益城や熊本市東区(保田窪、長嶺、健軍、新南部など結構な住宅地があり熊本政令5区のなかで最も人口が多いです)に住んでいて被災された方は出社どころではなかったとおもいます。

出社したものの、仕事場であるクリーンルームはガス漏れなどの危険性があるため一両日は入室できない、という状況でした。
会社でも揺れが続き、仕事になりませんでした。
そして帰宅したあとも揺れが続く中、「そろそろ落ち付いてくれないかなぁ」と案じていた夜中1時過ぎに起きた大きな突き上げと長いゆれ。
一時的な停電もあり、このときばかりはダメかと思いました。

結局二晩連続で寝れない日々が続き朝方にまた妹からの電話で連絡を取り合った後に激しい眠気で沈没。
しかし10時前にまたもや激しい揺れで起こされました。
ラジオとネットのNHK情報で昨晩の地震が本震だったらしいという話があり、阿蘇のほうでも大きな被害があって何十人も亡くなっていることを知りました。
とにかく余震が多くて、それだけでどうにかなりそうな感じでした。(今でも)
熊本城がたいへんな姿になっていることもかなりショックでした。本当に涙でそう。
気がつくと自宅は断水してました。幸いにもガスと電気は通じてましたが、水の手が絶たれることの恐ろしさを、この後に身をもって知ることになります。
自分は自炊をしないので自宅にはほとんど食料がなく、コンビニが冷蔵庫代わりだったので、早速車で行ってみましたがセブンイレブンが一軒はシャッターが閉まっており閉店。一軒は品薄で棚はからっぽ。エブリワンも2軒とも開いてましたが品物がなく、ファミマも2軒閉店、ローソンも閉店してました。
食料はおろか水もない状態に気づきさすがにこの時はあせりました。

道すがらガソリンスタンドにかなり行列が出来ていたり、お店によっては閉店しているのも印象的でした。
吉牛や松屋(牛丼)、WESTといった外食チェーンも軒並み閉店してました。
この日は結局、家においてあったカロリーメイトを一箱と自販機で買ったジュースでしのぎました。









翌朝(日曜日):



相変わらず、余震は続いてますが何とか「一晩寝る」という当たり前のイベントをこなし、近所の給水所にいきました。
熊本で指定されている給水所の数はそれほど多くなく、近所といっても車で15分くらいのところでした。
また、国道3号線をまたぐひつようがあるのですが、この3号線が上下線ともひどい渋滞で給水所にたどり着くのに30分かかりました。



来てみると意外に駐車場が空いてました。それもそのはず、給水車がこの渋滞のせいで到着していませんでした。
ただ、幸いなことに近くの小学校の水道が生きているという情報と、水を入れる袋をもらいました。
小学校まで歩いていって、水を汲むのに行列もなく、すぐに水を入手出来ました。(袋いっぱいにして6Lくらい?)
水を入れる袋は「福岡市水道局」のプリントがありました。福岡からの支援物資なんでしょうね。非常に助かります(thanx for Poketさん)



やっと手に入れた水で家でスパゲティ作りました。うまかった。
ラジオで耳にした情報で、その日の夜に植木の温泉「あしはらの湯」に行き、お風呂に入れました。
植木温泉では、あしはらの湯のほかにも何軒か、被災者のために無料でお風呂を開放していたのでした。



男風呂はひどく混んでいましたが、女風呂はさらに上回って行列が出来ていました。(繁忙期の高速道路のトイレのような風景)
夜の9時過ぎでも国道3号線は激混みで、裏道を通っていったので比較的スムーズに行って帰ることが出来ました。
あしはらの湯の皆さん、ありがとうございます。お風呂、ほんとうに気持ちよかったです。
駐車場の案内とか交通整理でずっと外を駆け回っていた方々には本当に感謝です。

今日(月曜日):
会社は今日までお休みと聞いていたのですが、会社の支援物資があるという連絡があったので、配っている会社の施設に行ってみました。
昨日に比べると、家の近くの幹線道路の渋滞状況はそれほどでもありませんでした。
道すがら寄ってみたコンビニには相変わらず物はありませんでした。
会社の施設では数名の同僚と昔の上司に会いましたが、同僚はやや疲れの色が見えました。
施設ではそれほど混んではおらず、水とカップめんをもらうことができました。
ここで給水できるかなと思ったんですが、ここでも断水しているとのことで、給水はあきらめました。
会社の施設の近所にあるスーパーが営業しており、行ってみるとさすがに品薄ではありましたが、
牛乳、オレンジ、ミニトマト、カップめん
を買うことが出来ました。水とかパン、惣菜ははありませんでしたね
レジの行列も普段の夕方にもこのくらい並ぶだろう、というくらいの列でした。
こんな状況の中でお店やっていただけるだけでもありがたいです。お店の人やその家族の方も被災しているはずなんです。

会社から連絡があり、会社の建物がかなりやられていて水曜まで自宅待機らしいです。
何か出来ることがあればいつでも声かけてください、と伝えました。
自分がすんでいる地域はまだ断水中(およそ二日半)です。幸いながら電気・ガスは使えます。
熊本には、まだ停電中、ガスが使えない地域が多くあります。
普段の日常とは程遠いです。
今、熊本のみんなが被災者です。みんなで支えあって命をつないでいます。





(今回の件で熊本市上下水道局には文句あります。給水を試験的に行っているので漏水を見つけたら連絡して欲しい、という際のアクセス先がぜんぜんイケテマセン。電話はつながりにくい(ラジオで言ってた)、メアドはながったらしい「jougesuimizusoudan@city.kumamoto.lg.jp」というアドレス。おまけに復旧率の計算が一部復旧の箇所(給水エリア全体)を含めた計算になっています。給水所の状況とか街中の風景を見ると、実質の復旧率は50%に達しないんじゃないかと思います。要改善です。熊本市だけでなく、近隣市町村も被害大きいです。)




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