2018年10月21日日曜日

サウジアラビア人のジャーナリストがトルコで殺害された事件と、アメリカの対応に見る、日本との近似性。多くの人は身近な自己利益のため、遠くの悪には目をつぶる。

サウジアラビア人のジャーナリストが、トルコのサウジアラビア総領事館で殺害されたという疑惑があります。
サウジアラビアは喧嘩の末の出来事、ということと、関係する政府の情報部や、疑惑がもたれているムハンマド皇太子の側近の首を斬ることで事態の鎮静化を狙っています。
ただ、トルコは自国の国内で、対立状態に近い、サウジが無法を犯したことを穏便に済ませる気はあまりないと思われます。
様々な状況証拠からサウジアラビアのムハンマド皇太子の関与も「ほぼ」確定した感があります。
アメリカはサウジアラビアに対して断固とした態度を取れません。
アメリカとサウジアラビアとは対イラン制裁政策において協調しているからです。
これは、日本と似ています。
日本の総理大臣の安倍晋三は、自分の支持勢力の一部に妻を通し、利益供与を財務省の役人を使って行っています。という疑惑があります。これによって苦にした近畿財務局の役人が自殺しています。
日本の総理大臣は、部下の忖度までいちいち気にしていられない、といい、これに関わった財務省の番頭、を国会の証人喚問には応じ、有耶無耶にすることで事態の鎮静化を狙っています。
多くの日本人は総理大臣の身内への利益供与や、役人が自殺したくらいで、権力者の首を挿げ替えるほどの決断力を持っていません。
様々な証拠から、安倍晋三の利益供与はほぼ確定した感があります。
日本人は時の政治家に断固とした態度をとることは、これまでの歴史でありませんでした。
かつて民進党が政権を取った際に、起こったことがトラウマになっていると言いますが、これは大きな幻想、あるいは勘違いです。
人の命は重いとよく言われますが、日本人にとって、役人一人が自殺したことは、あまり身近なことではないと思っているのかもしれません。
喫緊の自己利益の損にならないというのでしょうか。

よくわからない自己利益(大きな幻想(悪を倒す(誰にとって?)為に、小さな(?)悪は見逃す、という感じでしょうか。
人の命は何物にも代えられないほど“重い”とよく言われますが、身近なものではないと、違うのかもしれません。
これは日本も世界も変わらず、人の世の業というものでしょうか。
社会の歪み、と言うのは簡単ですが、こういったことも、世の常としてありうること、として世を渡っていくのが「賢い」のでしょうか。

日本にいると、基準というものがよくわからなくなることがあります。
カヤバ(KYB)のダンパーの問題で、一般人の住宅のマンションのダンパーについては、
現住人からは公表すると、資産価値が目減りするから、黙っておいてくれ、という声が上がっている、といううわさがあります。
もともとKYBもそうして黙っていて、隠せなくなったから公表したのです。
これもまた、大きな幻想(自己利益)のために、小さな悪には目をつぶれ、ということなんでしょうか。
ものづくりなんちゃら、とか、日本の技術は~というのは、恥ずかしい言葉になっています。
中国は日本のまねをすると言われますが、日本のこういうところはまねをしないで頂きたい。
やはり、今の日本は上から下まで腐っているくだらない国になってしまったようです。
オリンピックなんてやったら、多くの外国人に、このような日本の恥をさらけ出すことになるのじゃないか、と思いますけどね。

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