2019年2月19日火曜日

鬼平犯科帳の第4シリーズ第4回「正月4日の客」を見て感嘆す。

今朝は雨。気温は7~8度。暖かい。
帰宅時は雨はなく曇って少し夕陽の薄日が雲間から見え17時くらいで17~8度でした!!


鬼平犯科帳の第4シリーズの再放送をBSフジでやっています。録画した「正月4日の客」を視ました。
第4シリーズは、ゲストの俳優が、唸るような名優揃いで、この回では、山田五十鈴さんが重要な蕎麦屋の女将さんのおこう役で出演されています。盗賊の頭の亀の小五郎役に、河原崎長一郎さんが出ています。この二人とも、表情で芝居しています。
また、この回のストーリー自体が非常に切ないのですが、この二人の表現する人間の幅を見せる演技なしには成立しないように思います。。
小五郎が、おこうさんに「人間の顔は一つではない」と言う言葉が、心に突き刺さる。
これは、自分が毎年約束通り正月4日に蕎麦屋に来て真田蕎麦を食べにくる姿も本当の小五郎だし、ある盗みの場で手下がやったとはいえ、殺しや強姦を伴う汚れ仕事を行った盗賊の頭の姿すらも、本当の小五郎の顔、と言うわけでしょう。

「一つしか顔を持っていないのはおこうさんだけだ、」という。自分が売られたと知ってもなお、お興産の純真さを小五郎は感じていたのでしょう。
そのおこうさんに、売られる形で小五郎は平蔵のお縄になります。

この二人の表情やしぐさ、空気感すら表現してみせる幅や奥行きのある演技無くしては、このセリフすら空虚になるだろうと感じました。

さらに最後、長谷川平蔵が言ったセリフ、「人の心と食い物の結びつきはなかなか解けない」と言い苦笑しながら歩き去ってフェードアウトしていくシーンが印象的です。

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