BBCに載っていたコラムです。
筆者のジョン・ニルソン=ライト博士は、英シンクタンク「チャタムハウス」(王立国際問題研究所)北東アジア担当上級研究員、およびケンブリッジ大学日本政治東アジア国際関係講師
前段省略。
安倍氏は、総裁3期目を勝ち取ることで、少なくともその後3年は首相を続投できると期待している。
筆者のジョン・ニルソン=ライト博士は、英シンクタンク「チャタムハウス」(王立国際問題研究所)北東アジア担当上級研究員、およびケンブリッジ大学日本政治東アジア国際関係講師
前段省略。
安倍氏は、総裁3期目を勝ち取ることで、少なくともその後3年は首相を続投できると期待している。
森友問題が安倍氏の政権にどの程度のダメージを及ぼすのかは、まだ分からない。最新の世論調査で政権支持率は前回調査から6ポイント低下し48%となった。
安倍首相にとって朗報ではないものの、スキャンダル発覚当初の昨年と比べると、それほど一気に支持率が急落したというほどでもなかった。自民党よりもずっと支持率が低い野党が、森友問題で勢いを得ているという兆しも、現時点では見られない。
逆説的だが、安倍氏の命綱は北朝鮮危機なのかもしれない。日本国民の間には朝鮮半島情勢への不安が高まっており、5月の米朝首脳会談の成功に強い期待を寄せている。日本の有権者の視点に立てば、自国の安定政権と経験豊かな指導者が政権を担う状況が、成功の可能性を一番高めるように思える。
優れた統治や良好な関係(それが個人間であろうと国家間であろうと)、有効な同盟はいずれも、信頼をよりどころにするものだ。米政府と日本政府の間、そして安倍首相と日本の有権者との間に信頼を回復させ、維持できるのか、結論はまだ出ていない。
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