2019年1月18日金曜日

今週が日の出が最も遅い時間来週から一日1分くらいづつ日の出が早くなってきます。剣客商売全集 別巻 黒白の感想とか。(11)

今朝は5時少し前の地震で目が覚めました震度3くらいに感じましたが、気象庁のサイトには震度2とありました。まじかよ。
朝から晴天マイナス2度で車の窓も凍っていました。洗濯物を干して出勤しました。
一日中雲のほとんどないすっきり晴天でした。空気は冷たいかんじでした。
寒のじきである、今週が日の出が最も遅い時間で、7:20 漢の時期の折り返しの大寒が明後日日曜日です。来週から一日1分くらいづつ日の出が早くなってきます。
5時頃、真っ暗な中、出勤するのですが、これからすこしづつ出勤時は明るくなってくるんですね。


2019年1月の熊本の日の出入り時間の表です↓



2018年12月になってすぐに借りた剣客商売全集の別巻の事を載せるのも、延び延びになっていました。ついに年を越してしまいました。
といっても、もうすでに過半。佳境にさしかかっています。本の方も年が改まり、宝暦3年(1753年の正月)です。
例によって、礼の如く、感想と言うより筋を追いつつ、コメントをさしはさむ形式です。なので、完全にネタバレです。ご注意ください。
今回を終えると、次の次が最終章。


ー霰ー これは(あられ)です。

年が明けて岡本弥助が堀大和守と密談、内容は次の殺害の相手はこどもという。ただ、誰の子供か、詳しいことは明らかになっていない。密談後、和泉屋に戻ってくると、伊之吉が八郎の行方を、掴んでいた。鞘師久保田宗七を見張っているとお信が現れ、そのお信を付けると大久保の家にたどり着いたのでした。
大久保の家に八郎がいるかどうか、確かなところは分かっていませんが、伊之吉は、八郎を追ううちに、自分を付けている存在に気が付きます。これは助五郎の手下でした。小兵衛は辻道場の時代から懇意にしている、杉浦石見守の筋から頼み事を受けます。内容は十三歳のある少年に剣術の手ほどきをしてほしい、というものです。名前も、誰の子供かが、明らかではないのですが、小兵衛はそこに複雑な事情が潜んでいることを察します。石見守は「ゆえあってしかと申せぬが実はある大名の血を引く少年だという」小兵衛はこれを引き受けます。
石見守の狙いは、小兵衛の剣を通じて少年の心身が強くたくましくなることです。
同じ旗本でも、杉浦石見守と堀大和守の、同じくらいの力量を持った剣客の小兵衛と八郎への影響の及ぼし方の違い、対比の仕方はどうでしょうか。
片や、凄腕の剣客を、人殺しの道具として使いこなせず、片や、凄腕の剣客の人柄をもって、一人の少年の心身を強く成長させ生かすことを考えています。
大久保の家の裏で、八郎は弥助に会い、弥助が持ってきた後金、五十両をうけとります。
岡本弥助の姿を見ただけで八郎は弥助がまた何かの企みに加担しそうなことを察します。
弥助は最後の願いとして、八郎と一杯飲みかわしたいと申し出ます。八郎はこれを承諾します。
表番衆町の自証院の門前の料理屋で二人は飲みかわします。八郎も、死を覚悟している弥助は今生の分かれの盃と考えています。二人は二人の縁の不思議さをおもいつつ飲みかわします。
八郎は伊之吉に、弥助に内緒で明日この店に来いと呼び出します。
ついに、弥助たちの襲撃の日、小兵衛は雑司ヶ谷にある、杉浦石見守の下屋敷に赴きます。四谷の道場に迎えに来た谷彦太郎は、石見守の家来で小兵衛の門人でした。
出かける前、内山文太にどこに行くのかと問われても、小兵衛は石見守様へ稽古をするといって、詳しい話をしません。
谷彦太郎が言うには石見守が御小姓組御番頭の役をもらったとのこと。
小兵衛が雑司ヶ谷の下屋敷内の弓場の建物に入ると、少年が待っており、「高松小三郎」と名乗ります。(高松と言う名の大名はいません、高松藩(今の香川、当時讃岐国)はありますが大名は松平家。恐らく偽名でしょう)
大和守が弥助に語った次の殺害の標的が子供だと言って以降出てきた子供はこの高松小三郎だけです。となると、大和守の標的はこの高松小三郎ということになりそうです。
小兵衛が小三郎と二人気にしてほしいと、石見守たちに言い。石見守はこれを承知する。小兵衛と小三郎は向き合い、小兵衛は小三郎に肩を抜いて構えろと命じ、小三郎は思い鉄の棒である刀を構えたまま半刻(1時間)小兵衛が小三郎との間合いを詰めながら刀を抜き、気合と共に振り下ろす。と小三郎の頭に巻かれたハチマキが二つに切断されて落ちる。もちろん、小三郎の額には傷はない。が、小三郎は失神し、ぐったりして倒れたところを小兵衛に抱き受け止められて、介抱される。この日の修練はこれで終える。小兵衛も小三郎にこの日、何を教えたら良いか小三郎を見るまで決まっていなかった。小三郎の姿と、その立ち振る舞いを見て、用意していた木太刀を使うことなく、あのようなことになった。それは小兵衛にも分からないことでした。ただ、失神から戻った小三郎の充実したよう何かを得たような表情から、これは小三郎と小兵衛の気が合ったと感じ、歩みながら、小兵衛は「気に入った」と呟きます。



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