【一段と冷え込んだ朝、午前中、映画を見る。「The Promise ~君への誓い~」に二つの歴史的イベントが脳裏によぎり、胸熱になり涙する。映画の話にも涙する。涙腺が弱くなったオッサンを感じる今日この頃。】
さ、さみい。
早く起きたら一けた台だったかもな気温。寒すぎ。
起きてTVを見始め、朝食(フルグラ&アーモンドミルク&みかん)を食べつつTVを午前中、観る。
羽毛布団のブランケットを干しました。(結構、薄い羽毛布団)
映画を2本も見ました。結果的には1本はしょうもないB級映画。
B級だと思ったのは「2012」かつて、マヤ歴の最後の年と騒がれたことがきっかけで映画になった奴だ。見なきゃ良かった。。。
もう一本は全く正反対の秀作でした。「The Promise ~君への誓い~」
オスマン帝国下の帝国領内で起きた20世紀最初の大虐殺、と言われている、アルメニア人大虐殺を下地にした映画です。
アルメニア人大虐殺、を日本人の多くはあまり知らないでしょう。
私は中央アジアに興味がありありなので、少しは知っていました。そして、日本と、トルコの関係もエルトゥールル号とイランイラク戦争時の邦人テヘラン脱出の絡みで親近感を多分に持っていますので、複雑な感じです。
日本とトルコの熱い親近感、明治時代に起きた、エルトゥールル号の悲劇とイランイラク戦争の邦人テヘラン脱出。
かつて19世紀末、明治時代に天皇の一族が夫妻でトルコ訪問したことの返礼で遥か西方のトルコの海軍の軍艦が、長旅を経て日本に親善訪問したことがありました。
その帰途、颱風の時期(9月)であったので、日本はトルコ軍艦が旧式の老齢鑑だったので帰国時期をずらすことをお勧めしたのですが、時のオスマン皇帝の意向で帰国を急ぎ、和歌山沖で遭難し、現在の串本町の人々が緊急時の食料すらも出して命がけで、トルコの人々を救ったという事件がありました。しかし残念ながら救えたのは70人くらいで600人近い人々が亡くなったのでした。この事件を思い描くたびに、かつての日本人がもっていた、出身国など関係ない、真心、助け合いの精神や優しさを思う毎に胸が熱くなります。
さらに時代が下って、現代、20世紀末、イランイラク戦争の時テヘランに取り残された、日本人を救うため、トルコ政府が救援機を出し日本人を無事脱出させた、という事件がありました。この時トルコ政府をつき動かしたのは、約100年も前の日本の片隅である和歌山の竜串の名もない、村人たちの懸命な救出劇が底にあったから、と言われています。
さて、映画はそんなオスマン帝国時代のトルコが舞台です。映画ではアナトリア半島の南部と言ってますが恐らく東南部にあるだろう田舎のシルンという小さい村の代々薬屋をやっている家族が最初に現れ、そこの息子の青年が主人公です。彼は医者になって郷土に尽くしたいと考えていますが貧乏で、お金がない。そこで同じ町の娘と婚約し、娘の持参金で首都イスタンブールの医学校に行くことになり、イスタンブールでの勉強の日々のなかで、出会った親戚の子の家庭教師をしていた美しいフランス帰りの女性のアナと知り合います。彼女も同郷のアルメニア人。
どっかでみたことがあるなーと思ったら、主人公のシルンの青年のアルメニア人は
最近のスターウォーズのパイロットをしている、ポー・ダメロン役のひとでした。
非常に哀しい物語、(ある種ドキュメンタリー)ですが、恋愛ドラマになりかかっていますが、ヒューマンドラマです。
いい映画でした。
民族問題というものはどこにいってもありますが、アルメニア人大虐殺事件はオスマン帝国の時代の事件で、長く、帝国から代ったトルコ共和国政府はその存在を認めていませんでしたが、今のエルドアン氏が大統領になって以後、これを認め謝罪、追悼しています。
だから良いね、とはなりませんが、こういった事件があったことを知ったうえで、最近のナゴルノカラバフ問題など、中央アジアの問題を見る必要も有るでしょう。
エルドアン大統領はやや独裁色の強く癖のある人物として日本では報道されていますが、案外人道的な面をところどころに見せています。
【Pintongの期間限定のチューチーグン(海老カレー)を食べ、アローイ(美味しい!)】
映画を見た後、お昼過ぎに歩いて熊電の駅まで行き(徒歩30分)、電車で町中に出る。
久しぶりにタイ料理が食べたくなり、市役所の近くのPintongに行きました。
着いたのが3時ちょっと前。お昼ごはんの時間のピークも過ぎたのか、前回と違って店内に客は私一人。ちょうど↓のメニューをしていたのでチューチーグンを注文しました海老2尾で。10月の限定メニューですな。前回の来店が10月の4日だったのでちょうど直前でした。
10月4日の記事:
ここの、このメニューに必ず付く、前菜的なスープが絶品、まぢ旨い!!
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